教育用探傷器
渦電流探傷法の学習、実技試験向けのトレーニングといった教育用途を目的とした渦電流探傷器です。上置プローブ、内挿プローブ、貫通プローブそれぞれに適した検査画面が用意されており、 オプションのプローブセットと試験片を使って効果的に試験方法を学習することができます。小型で持運びしやすく、コンパレータを標準装備しているのでオフラインでの検査にもご利用頂けます。
上置プローブによる検査では、インピーダンス変化は表示画面X-Y軸の直交座標で示されます。
この機器では表示画面のY:X比、X軸およびY軸の原点移動や、ストレージ(残光)機能がありますので、リフトオフノイズが大きい上置プローブの信号も的確にとらえることができます。
内挿プローブによる検査では、プローブのインピーダンス変化は極座標で表示されます。
画面の右下にはきず信号の位相角が自動的に表示され、試験体の減肉率ときず信号の位相角の関係を表すきず評価曲線を簡単に作成することができます。また、試験周波数の設定が1~999kHzと広範囲であり、試験周波数と浸透深さの関係を確認できます。 装置のX軸、Y軸出力端子に2ペンレコーダーを接続することにより、ベクトル表示と時間軸表示の関係を直接見ることが可能です。
貫通プローブによる検査では、プローブのインピーダンス変化が左画面にはベクトル表示、右画面にはY軸(縦軸)成分が時間軸表示されます。
きず信号のベクトル表示と時間軸表示を同時に確認する事ができるので、それらの関係を理解し易くなっております。 画面の右下にはきず信号の振幅率が表示されますので、対比試験片を用いてペンレコーダー上で感度設定しやすくなっています。
装置上部にはプローブや接続ケーブル、対比試験片などを収納できる専用スペースがあります。 持運びや、収納、管理に役立ちます。
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コイル形式 | 自己誘導形/相互誘導形 |
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励磁方式 | 単一周波数 (6 Vp-p、正弦波) |
試験周波数 | 1 kHz - 999 kHz (1 kHz ステップ) |
感度設定 | 0.0 dB - 50.0 dB (0.5 dB ステップ) |
位相設定 | 0.0 deg - 359.5 deg(0.5 deg ステップ) |
バランス方式 | 自己保持機能付き電子式自動バランス |
L.P.F. | 10 Hz - 1000 Hz (10 Hz ステップ) -24 dB/oct |
H.P.F. | OFF、1 Hz - 100 Hz (1 Hz ステップ) -24 dB/oct |
ノイズリジェクション | 記録計の最大振幅に対してOFF、10 - 50%/FS |
コンパレータ | 0.20 V - 2.50 V (0.05 V ステップ) X軸(横軸)とY軸(縦軸)は独立設定可能 |
画面表示部 | 6.5 インチ TFT カラー液晶表示器 PAGE-1(上置):X-Y直交座標表示によるベクトル表示 PAGE-2(内挿):極座標表示によるベクトル表示 PAGE-3(貫通):極座標表示によるベクトル表示とY軸成分の時間軸表示 |
表示画面感度 | 0.5、1.0、2.0 V/div |
判定結果表示 | (i).不良判定表示(赤色)、(ii).ブザーによる警報音 |
記録計出力端子 | X、Y端子(BNCコネクタ) ±10 V/FS 出力インピーダンス 500 Ω 以下 |
動作環境 | 周囲温度: 5 ℃ - 40 ℃、湿度: 10 % - 85 % (結露なきこと) |
外形寸法 | W: 320 mm H: 149 mm D: 280 mm (突出部を含まず) |
重量 | 約 6.5 kg |
入力電源 | AC 100 V - 240 V 50 / 60 Hz |
消費電力 | 約 50 VA |
付属品 | 電源ケーブル |