異材判別器
この装置は、ベアリングや焼入れ加工品などのラインで発生する、異材品・熱処理不良品・形状違い品の混入を、電磁誘導法を用いて検査するライン用検査器です。
条件設定はすべて画面上のタッチパネルで行い、対話方式により初心者の方でも簡単に操作できるよう設計しました。また、自動判定機能を搭載(内部モード時)しており、検査品をコイルに通過させるだけで検査が完了するので、高速な検査が可能です。
TFTカラー液晶を採用し暗い場所でもはっきり鮮明な表示を実現。タッチパネル操作により分かりやすく操作できるようになっています。
①電源ソケット
②センサーコネクタ
③RS-232C端子
④I/O端子(簡単着脱可能)
⑤放熱ファン(取り換え可能)
確実な検査ができるように、さまざまなI/Oを装備しています。電源ダウンやCPU異常、誤操作時に未検査品が流出しないようなラインを構成することが可能です。
判定モードは、
●自動検査をする「内部モード」
●外部タイミングで検査する「EGモード」
●近接センサーと内部遅延タイマで検査する「PSモード」
などあらゆるライン構成に対応できるよう、複数の検査モードを搭載しています。
検査する製品の条件は、最大400件まで登録可能です。
条件名は、大文字アルファベットと記号で設定します。
リスト形式で表示しますので、選択、消去を簡単に行えます。
ソート機能、文字検索機能、ページ切替表示機能を新たに搭載し、目的の検査条件を検索しやすくなりました。
数値で管理しやすい方形型ゾーン、特定のばらつきに対応できる楕円ゾーン、複数の製品の標準偏差から判定ゾーンを求める自動設定モードがあります。
装置の詳細設定がむやみに変更できないように、管理者レベル専用のパスワード(4ケタ)を設定しています。検査条件の選択、ある程度の補正は誰でも可能ですが基本的な条件設定はパスワードで保護されます。
最新の Adobe Acrobat Reader は https://www.adobe.com/jp/ からダウンロードしてください。
コイル形式 | CH1: 相互誘導形/自己誘導形 CH2: 自己誘導形のみ 各CHとも DIFモード/ABSモード切替え |
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励磁電流 | CH1: 単一周波 22 Vp-p (max) 1.0 Arms (max) CH2: 単一周波 6 Vp-p |
試験周波数 | 20 Hz - 100 kHz (2ch仕様は独立設定) |
感度設定範囲 | 0 dB - 56 dB (1dBステップ) |
位相可変範囲 | 0 deg - 359 deg (1degステップ) |
L.P.F. | 10 Hz - 100 Hz (10 Hzステップ) 100 Hz - 1000 Hz (100 Hzステップ) ‐24 dB/oct |
コイルバランス | 電子式バランス(測定時オフセット減算方式) |
サンプリング周期 | 0.1 ms |
表示器 | タッチパネル式 10.4 インチ TFT カラー液晶 |
CPU | SH4(147 MHz) |
判定モード | PSモード、EGモード、PS+EGモード、手動モード、内部モード |
外部インターフェース | RS-232C(9600 bps - 115200 bps) |
制御入力 | PS、EG、BALフォトスイッチ入力 |
制御出力 | 判定1、判定2、完了1、完了2、OPE、SET、RUN |
動作環境 | 周囲温度: 0 ℃ - 40 ℃、湿度: 10 % - 85 % (結露無きこと) |
外形寸法 | W: 402 H: 282 D: 288 mm (突出部含まず) |
重量 | 約 11 kg |
電源 | AC 100 - 240 V ±10 % 50 / 60 Hz |
消費電力 | 90 VA |
生産ラインで使用するイメージです。
判定結果(OK/NG)の外部出力をメカに出力し、
製品を振り分けます。