非破壊検査機器60年の軌跡
60年以上、技術革新を牽引し続けてきた非破壊検査機器開発の歴史。社会インフラを支える検査技術の進化と、未来へ向けた新たな挑戦をご紹介します。
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創業期(1963年〜)
技術者集団としてキャリアを積む
1963年、現会長の小原 二郎が電子機器・応用電子計測器の設計・製造業者として八洲測器製作所を設立。
1969年に八洲測器株式会社、1978年にユニ電子工業株式会社に改称します。
当時は大手企業の下請けとして電子機器や制御盤、基板などの特注品の製造を主に行っていました。
その時代に培った技術力やお客様との信頼関係が、後に渦流探傷器メーカーとなるきっかけとなった初代渦流探傷器の共同開発へとつながります。 -
成長期(1980年〜)
時代に対応した計測装置の開発、下請け業者から渦流探傷メーカーへ
1984年に三菱重工業(株)と共同開発した技術を応用して、多重周波数渦流探傷器MULTI-M3を開発します。
当時は、発電所の熱交換器の保守検査用渦流探傷器は海外製が主流で、メーカーの対応に難がありました。そこで、国産渦流探傷器のニーズが高まり共同開発の声がかかりました。さまざまな産みの苦しみもありましたが数年の開発期間を経て初の渦流探傷器は完成しました。
この探傷器は自社ブランド製品として他のお客様への販売を拡大し、徐々に渦流探傷器メーカーへと歩みを進めていきます。
その後、この技術を活かしたライン用探傷器や異材判別器、ポータブル探傷器など、製品群を拡大し渦流探傷専門メーカーとして成長、検査会社だけでなく自動車部品メーカーや鉄鋼メーカーといった工場の顧客を獲得していきます。
1993年に東京営業所を開設し本格的に全国展開します。また、1990年代後半には他社に先駆け渦流探傷器のデジタル化を進めていき、保守検査用渦流探傷器はWindowsベースとなり演算機能や解析機能が強化されます。保守検査用渦流探傷器MLUTI-M3 -
成熟期(2000年〜)
新技術に挑戦、渦流探傷器メーカーとしての地位を確かなものに
2001年に小原 史郎が代表取締役社長に就任、2005年には社名をACTUNI株式会社に改称します。
探傷器のデジタル化を進めていきた弊社は、このころには自動車部品検査用のライン検査器が主力製品となります。
特に、異材判別・熱処理不良判別の専用器であるUMS-6500シリーズが大ヒットし累計で約700台を販売、自動車部品検査器のシェアを大きく伸ばします。2011年には渦流探傷試験の教育・試験用機器としてEddyPortable FXが(社)日本非破壊検査協会に採用され、渦流探傷試験業界での弊社の存在感がますます高まります。世界金融危機や東日本大震災など大きく変化する社会の中でも愚直にお客様のニーズに応えた製品を作り続け、2013年に創業50周年を迎えます。異材・熱処理不良判別器 UMS-6500Ⅱ -
新時代へ(2020年〜)
持続可能な社会への貢献
2020年に自動車部品を製造する顧客への販売やアフターフォローを強化するため中部営業所を開設します。
また、同時期に教育用記録計としてRPS-102がEddyPortable FXに引き続き(一社)日本非破壊検査協会に採用されます。
2022年には大学との共同開発を行った鋼板腐食検査器SPEC-01を発売します。この製品は国交省が定めるNETIS(新技術情報提供システム)に登録されます。2024年にはスマートフォンを操作画面として採用した保守検査用携帯型探傷器EddyMobileを開発します。
自動車の安全性への関心の高まりや老朽化するインフラなど、今後ますます非破壊検査器に対する社会からのニーズは高まっていきます。ACTUNIは渦流探傷器の専門メーカーとして引き続き非破壊検査を通じて「安全・安心」な社会に貢献していきます。鋼板腐食検査器 SPEC-01
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